WORK / FACADE SIGNAGE
FACADE SIGNAGE

VISION
街には、さまざまなスピードで移動する人がいます。
ゆっくりと歩く歩行者。
車窓から景色を眺めるドライバー。
電車で一瞬のうちに通り過ぎる乗客。
移動する速度と、対象との距離。そのふたつが変わるだけで、人が目にする光景も、知覚できる情報の量も、まったく違うものになります。
けれど多くのサインは、ひとつの正解だけを掲げます。
近くで読む人にちょうどいい大きさは、遠くを走る人には届かない。遠くの人に届く大きさは、近くの人には大きすぎる。
須磨店の社屋で目指したのは、その前提を疑うことでした。
ひとつの建物が、見る人のスピードに応じて、いくつもの表情を持つこと。
どの視点から見ても意味のある、街のための建築サインをつくることです。
ROLE
SHINZOのサイン計画は、デザインより前の「調査」から始まります。
現地における交通量、歩行者の動線、そして周辺環境の徹底的な調査・分析。
「どこから、どの速度で、どのように見えるか」をそれぞれの視点に最適化したサインを設計しました。
その象徴が、建物のファサード(正面)全体を覆うグラフィックと文字のデザインです。
電車や車など遠方からハイスピードで移動しながら見るときには、建物全体を彩る美しい抽象的な「模様」として視覚に飛び込んでくる。
けれど歩行者が建物に近づくにつれて、その模様の中からくっきりと「メッセージ」が浮かび上がる。
単に文字を大きく掲げるのではなく、距離に応じて表情を変えることで、遠くの人の目を引きつけ、近くの人には確かな情報を伝える。
調査・分析にもとづく戦略的な企画提案から、細部にこだわる施工まで。そのすべてをSHINZOが一貫して手がけています。
GROWTH
サインは、掲げた日から働きはじめます。
通勤の電車から。買い物へ向かう車から。犬の散歩の途中で。
須磨の街を行き交う人の視界に、この建物は毎日入り続けます。
一度きりの広告ではなく、その場所に立ち続けるかぎり発信し続ける媒体。
だからこそ、空間の美しさと視認性の両立に、私たちは妥協しませんでした。
住マイルプラスSANKENとの取り組みは、社屋サインの完成で終わりません。
Webをはじめ、ブランドが街と出会うすべての接点を、同じ思想で整えていく。
その場所が持つ「街への発言力」を、これからも最大限に引き出していきます。


OVERVIEW
兵庫県神戸市須磨区。線路と幹線道路に面したその一角に、住マイルプラスSANKEN 須磨店は建っています。
土地探しから家づくり、リフォームまでをワンストップで手がける株式会社三建の新しい拠点であり、家づくりを考えはじめた家族が、はじめてブランドと出会う場所です。
けれど拠点は、ただそこにあるだけでは気づかれません。毎日その前を通っていても、認識されないままの建物は、街にいくつもあります。
SHINZOが最初に取り組んだのは、デザインではなく観察でした。
どのくらいの車が、どのくらいの速度で通るのか。歩行者はどの道筋を歩き、どの角度からこの建物を見上げるのか。走り抜ける電車の車窓からは、何秒間見えるのか。
その調査から立ち上げた答えが、ファサード全体を一枚のグラフィックとして扱い、見る距離によって「模様」と「文字」を切り替えるという設計です。
企画提案から施工までを一貫して担うことで、図面の上の美しさではなく、実際に街で見たときの効果を基準に、細部を決めていきました。
そしてこの設計は、社屋の完成で終わることなく、いまも続いています。
| クライアント | 株式会社三建 須磨店 |
|---|---|
| 業種 | 注文住宅 |
| 担当領域 | 社屋デザイン/歩行者交通調査/施工管理 |
| 期間 | 継続中 |
| 担当メンバー | 佐々木豪史 |
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